患者とっての病院広報

病院広報(情報)を患者、または医療関係者が、病院以外で見る、または気が付くことは本当にまれといえます。

いつもは医療提供側の視点での投稿ですが、今回は患者視点の病院広報について考えてみました。

医療、介護、福祉、健康情報はインターネット、テレビ、新聞、雑誌にあふれています。よほど健康に関心がある人と患者以外は、医療情報やビジネス情報、生活、政治などの情報洪水に紛れてと届かない状況が起きています。

年間の入院と外来患者数は約850万人(平成23年)は直接的に病院情報に触れています。病院を訪れた人は多くの医療情報や健康情報を見聞きしています。その情報量は、忙しくて説明時間がない診療業務を支えている部分があります。特に診療報酬、診療手続き、疾病予防、がん情報概要、生活習慣病の予防などは、信頼できる情報として患者が手に取ることができます。

しかし、健康で病院を訪れていない人には、医療情報は流れている情報の一部でしかありません。(本当はこのことが生活習慣病予防の課題でもあります)

ここで地域の10%程度の人しか興味が無いのか疑問に思ったので調べると、博報堂生活総研によれば、「どのような情報に関心を持っていますか?」という質問に「健康・医療」と答えた人の割合は、2014年は42.6%とのデータがあります。

入院患者が欲しいと思う情報とはなんでしょうか。厚生労働省の病院の種類別に欲しいと思った情報(入院)(複数回答)によると下記のようになります。

  • 療養環境(病室の広さなど)
  • 第三者機関による評価
  • 医師の専門分野・経歴
  • 入院に必要な経費
  • 治療方法、治療実績
  • ?安全のための取り組み
  • その他の情報

この結果は、アンケートの取り方と厚生労働省に考え方に影響を受ける思われます。一方、医療制度研究会 ~21世紀の医療を共に考える会~ ではより個人に焦点を絞った対応の意見が出ています。即ちより個人の背景や事情、さらに個人の好みまで考慮できる幅のある要望が挙げられています。

医療提供の仕組みと患者満足度(コスト、アクセス、技術)は必ずしも両立しないのですが、その中で最大限情報提供が効率化されればコスト増は最小限で患者満足度は向上すると考えられます。さらに25%の人が「その他の情報」を欲しがっていますが、この内容を精査することで差別化やかかりつけ医への一歩にもなります。

また約40%の人が適切な基本的な情報を欲しがっていることを踏まえて、地域の患者と住民に向けてより多くの媒体で情報提供することで露出や認知につながります。

ここまでは従来も言われてきたことですが、タイトル「患者とっての病院広報」をかかりつけ医として考えるときには、医療の専門知識は当然としてより愛着や興味を持ってもらえる情報を提供できるかがキーになります。

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